国際政治におけるミドルパワー、小国、新興国の重要性〜北の国で考えたこと
雪景色の札幌にて
12月初旬、北海道大学のスラブ・ユーラシア研究センター(以下スラ研)で開催された国際シンポジウム「大国間競争と小国・ミドルパワーのサバイバル Great Power Competition and the Survival of Small and Middle Power」という国際シンポジウムに呼ばれて参加してきました。文字通り、米中間の競争が激化し、かつロシア・ウクライナ戦争が長期化し、さらにはトランプ政権の戦後アメリカ外交とは明らかに異なる対外姿勢によって、国際秩序の行く先が見えなくなる中で、ミドルパワーや小国はどのような戦略をとっているのか、ということを様々な角度から論じるシンポでした。
スラブ・ユーラシア研究センターは、ロシアや旧ロシア地域、中央アジアなどいわばユーラシア大陸部の国々の研究に主に注力しています。しかしこの会議には、東南アジア、インド、トルコ、東欧など様々な国・地域を研究する研究者たちが呼ばれ、それぞれの視点からの発表やコメント、発言がなされました。二日間にわたって行われた会議、本当に勉強になりました。
ただ一つ誤算だったのは雪がどさっと降ったことです。札幌にいる知り合いからの情報では寒くはなっているがまだ雪は降っていないということだったのに。。。新千歳空港に着き、急いでライナーに乗って札幌に向かい、駅を出ようとしたときなんか外が白くもやっているなあ、と思いつつ外に出たら吹雪ですよ。ブーツは履いていましたがスノーブーツではなかったので、転ばないように本当に気をつけて歩きました。ただ、ビジュアル的には雪景色はなんだかテンションが上がりますね。真っ白な北大キャンパスはとても綺麗でした。
国際政治の「主体」としてのミドルパワーと小国
さて、私は第二セッション The Agency and Strategy of Middle and Small Powerで討論者を務めさせていただきました。このAgencyという言葉ですが、国際政治学の文脈では、何らかの結果や影響をもたらすべく、主体的に考え、行動すること」を指します。すなわち、このセッションは、ミドルパワーや小国が大国に何かを「強制される」ばかりの「客体」ではなく、国際政治の舞台における「主体」であることに焦点を当てています。